いつの間にか身につけてしまった「偽りの仮面」に気づく 心理学のエッセンスBlog


2022/1/3~


気分/気持ち 気分屋さん

とある出来事

その1

「今日ヒマ?ライブ行かない?」

「そんな気分じゃないなぁ…やめておく」

 

その2

「今日ヒマ?ライブいかない?」

気持ちが乗らないなぁ…やめておく」

 

この違いは何だろう…

 

気分屋

その時の気分で行動や言動が変わるタイプを気分屋さんと言います

自分の気分次第でコミュニケーションの仕方が変わってしまうことも多く、人間関係がうまくいかない場合も多いのではないでしょうか

職場に「気分屋さん」がいて大変!
気を使うので疲れる
逆に本人は気を使ってもらって当然だと思っている
こんな人間関係でうまくいっているかのように見えます

がしかし

気を使ってまで付き合うにも限界がありますので、いつしか人が遠のき孤立するかもしれません。

現実に私は何故孤立するのか…という悩みを持っている方のお話を聴いていると自分では気がついていない「気分屋さん」気質が見え隠れするケースがあります。

 

気分と気持ち

気分とは…

・ある期間持続する漠然とした心身の状態

・その場の雰囲気

・ムード

◆その場の環境に由来する

◆雰囲気・ニュアンスとして感じられる

 

気持ちとは…

・物事に接した際にそれに対して感じた心の状態や心のありかた

・からだの状態から生じる快や不快

・「ほんの少し」という意味でも使われる

・心理学界隈では感情にかかる主観的な経験、個人的、主観的意識

・日本では「心持ち」と言われていた 昭和以降「気持ち」

◆何かの物事に対して本人が主観的に感じるモノ

◆自分の価値観、理屈、考えが含まれる

◆主観的な接し方 心の持ち方

 

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気持ち

ふたたび こんなことが起こっているかもしれない

その1

「今日ヒマ?ライブ行かない?」

「そんな気分じゃないなぁ…やめておく」

 

⇓理由

・誘った人の雰囲気がイヤだ

・声をかけられた場の雰囲気がイヤだ

・からだが反応した

 

その2

「今日ヒマ?ライブいかない?」

気持ちが乗らないなぁ…やめておく」

 

⇓理由

・ライブのアーティストがイヤだ

・誘った人の趣味と合わない

・ライブは嫌いだ

 

気分に気がつく

気分屋さんはその場その場の気分のまま行動したり話したり、自分自身が「気分」そのものになってしまっています。気分はその場の雰囲気から起こりますので、本人的には「ありのまま」の素直な自分でいると思っているかもしれません。

ですが、気分はあくまでも自分に起こっているものですので相手と共有することはありません。気分が良い・悪いは自分の内側です。相手やその場に全て受け入れられるとは限らないのです。

人は社会の中で生きています。家族と言えどひとつの社会です。上手にコミュニケーションをとってより良い人間関係を構築していく…何もかも我慢することではなく…程よく自分を表現できたらいいですよね…

「気分屋さん」を卒業するなら
その場の気分に飲み込まれない、気分そのものにならないこと

程よいセルフコントロールが必要です。

 

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気分との距離感

気分屋さん

出来事=気分=自分そのもの

新しいスタイル

出来事=気分 👀 自分

「今の私にはこんな気分がある」

気分を眺めている

 

誰でもその時々の気分があります。気分そのものは悪者ではありません。
気分との距離をとって、そのものにならないようにコントロールしてみましょう。

今の自分にはこういう気分がある。
気分だから起こって当然、自分はそんな気分と一緒にいる。

こんな言葉をかけるのもひとつの方法です。

気分を絵に描いて眺めてみてから、脇に置いてみる
こんなワークもあります。

最初はうまくいかないかもしれませんが時間をかけて続けていくと「気分」そのものになることが減っていくと思います。

 

興味のある方はお試しくださいね!

自己紹介 Blogでできることはなんだろう…

仕事は心理カウンセラー

昨年9月までカウンセリングルームを開設していました。詳しいプロフィールは下記のとおりです。

膠原病のため定年まで勤めようと思っていた仕事を辞め紆余曲折を経て、心理カウンセラーを生業としています。
心理カウンセリングは1対1の対面で行います。感染症に敏感な免疫疾患患者にはリスクが高いため私は対面のカウンセリングを中止し早くにオンラインカウンセリングに切り替えました。

コロナ騒動とカウンセリング

コロナ騒動によって生活の変更を余儀なくされた方は多くいらっしゃいます。話題には上りませんが多くの方がカウンセリングの場を失ってしまいました。オンラインのカウンセリングは安全ではありますが、パソコンなどの機器と取り扱い方法の知識が必要となります。

私の場合、継続中のすべてのクライアント様がオンラインに移行できた訳ではありません。対面のカウンセリングの希望があっても私個人の健康上の理由から引き受けることができませんし、オンラインのカウンセリングを希望されてもオンライン環境が整わず継続が困難になったクライアント様など、私個人、随分悔しい思いがあります。

自分の面倒をみること

「自分の一番の味方は自分」
「自分の理解者は自分」

と特に心の世界では言われます。ですが、うまくいってない時、落ち込んでいる時、悩んでいる時に誰かからそう言われてもどうしたらいいか分からないのが本当の気持ちではないでしょうか。

自分を理解したり、労わったり、癒したりするには知識が必要です。理解しなさい、労わりなさい、癒してあげなさいと言われたところで、その先の何をどうするのかまで言う人は滅多にいません。

心のテキスト、ハンドブック

心理学は難しい…とは限りません。日常的に使える知識やツールが沢山あります。

ですが、あまり「流通」しているとは思えませんし、「心理学まがい」の心理学、摩訶不思議系心の話も多く、現実的にも何かを思い込み、実生活が破綻してしまいそうになってからカウンセリングを受けるというケースもあります。

心の学びはルーツがしっかりして矛盾がない心理学をおすすめします。

と…私が気負っても人それぞれ、自分の人生を選択しその結果を生きていくしかありませんのでごり押しは致しません。このBlogでは私が随分長く学んでいる交流分析やフォーカシング、ゲシュタルトセラピーなどを日常に落とし込んで使える形にしてお伝えしていきます。テキストやハンドブックのように楽しんで頂けると嬉しく思います。

興味のある方は覗いてください。
書き始めのご挨拶です。
どうぞよろしくお願い致します。

心理カウンセラー 佐藤美佐子

 

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見上げた青空 空はいつでもそこにある

心理カウンセラー佐藤のプロフィール

2014.2~2021.9カウンセリングルームけやき館主宰
2021.10~オンラインカウンセリングLight-Breezeけやき館主宰
※Third-Counseling提唱
※フォトコラージュセラピィ考案者
※書籍、電子書籍出版
※ハンドメイドアクセサリー作家 工房蒼銀乃鷹

大手金融会社からフリーター、1982年仙台市職員となり住民部、福祉部、総務部、税務部の業務に携わった。2011年3月難病患者に認定されるも同月起こった東日本大震災の被災支援業務に従事、 ベーチェット病の症状が悪化2013年3月31年務めた仙台市を退職。 その後、師事していた明治大学諸富祥彦教授のもとでカウンセリングの研鑽を積む。 2014年2月~2021年9月、自らの難病と震災後の心理的支援の必要性を思いカウンセリングルームけやき館を開館し心理支援を行う。 アーティスト・クリエイター・シャーマン David T. S Martinez氏の教導を得て精神世界の研鑽を積む。2021年からオンラインカウンセリングに注力 カウンセリング2000時間以上、ワークショップは年間約30回程開講
人間性心理学・トランスパーソナル心理学は諸富祥彦明治大学教授を師事。 交流分析は杉田峰康日本交流分析学会名誉理事長に指導を仰ぐ
夫と息子2人の兼業主婦、調理師免許あり
※趣味 時代劇鑑賞「鬼平犯科帳」DVD全巻、藤沢修平全集所有。即興インディアンフルート演奏

【資格】
・メンタルケア心理士(メンタルケア学術学会認定 ・メンタルケア学術学会会員)
交流分析士 1級 (日本交流分析協会認定 ・日本交流分析協会会員)
・フォトコラージュセラピスト(R)
・Shamanic Academy Special class Level1・Level2 修了(David T. S Martinez氏主宰)
(シャーマニックアカデミー スペシャルクラス レベル1 レベル2修了)
・「交流分析」を読み解くための統合的アプローチ 修了
・フォーカシング年間連続セミナー(2019年 池見陽関西大学院教授)
・日本交流分析学会一般会員
・日本トランスパーソナル学会会員
・日本フォーカシング協会メンバー

『ロジャースが提唱する自分らしい生き方への10か条』 
1.偽りの仮面を脱いで、あるがままの自分になる
2.「こうすべき」「こうあるべき」といった「べき」から自由になる
3.他人の期待を満たし続けるのを辞める
4.他人を喜ばせるために、自分を型にはめるのを辞める
5.自分で自分の進む方向を決める
6.結果ではなく、プロセスそのものを生きる
7.変化に伴う複雑さを生きる
8.自分自身の経験に開かれ、自分が今、何を感じているのか気付いていく
9.自分自身を信頼する
10.他人をもっと受け入れるようにする

 

カール・ロジャース アメリカ合衆国の臨床心理学者。来談者中心療法を創始した。カウンセリングの研究手法として現在では当然の物となっている面接内容の記録・逐語化や、心理相談の対象者を患者ではなくクライエントと称したのも彼が最初 (Wikipedia 抜粋)